個人情報保護法が制定されて10年。
官民挙げてその保護に努めているはずなのですが…ネット上ではこれがあっさり漏洩してしまいます。
無料通話で最近話題の某スマホアプリなど、本人の情報のみならず電話帳に入っているデータはすべて運営側に筒抜けという恐ろしさ。
出会い系サイトにおける個人情報は、もう「流出して当然」くらいに思っていた方がいいかもしれません。
では実際にどのようにして個人情報は抜かれるのでしょう。
流出は自分が打ち込んだものだけ
登録画面で自分のアドレスを書き込むフォームがあったとします。
よほどの優良サイトでないかぎり、これは流出すると思った方がいいでしょう。
大手だからといって、この部分に関してはあまりあてになりません。
特に無料サイトの場合はこうやって収集したアドレスを流すことによって収入を得ている場合もあります。
クレジット決済でクレジット番号を入力しなければならない場合…これがネックですね。
本当に信用できる運営業者であると思えるならいいのですが、やはり二の足を踏むところです。
罠がいっぱい
普通ならせいぜい捨てアドをフォームに打ち込む程度で済むはずなのに、悪徳業者はいろんな手を使って個人情報を抜き取りにかかります。
よくあるのが、ワンクリック詐欺などでパソコンのipアドレスを表示し、「あなたを特定したよ」と脅してくるタイプ。
これに引っ掛かかり、トラブル回避のために電話番号や住所氏名など必要のない個人情報を相手方に教えてしまうと大変なことになりますからね。
ipアドレスやホスト名などは知られてもどうってことありませんので無視しましょう。
また、いかにもwindowsのダウンロード画面みたいなものが登場し、「パソコンの情報を抜いてますよ」という感じになったとしても、それは業者が作った単なるGifアニメーションですので放っておきましょう。
ただし、最近は本当に情報を抜き取るスパイウェアを送り込んでくるというような超悪質なサイトもあるといいます。
これに対抗するには「怪しいものはダウンロードしない」という鉄則を守るとともに、パソコンのセキュリティを常に最新のものとして備えるしかありません。